下記内容は予算・要望によって採用できないこともあります.






 基礎は建物を支えるとても大切な部分ですが、性能保証が売り文句のメーカーですらお粗末な基礎工事しか行っていない現状を見ると、まだ重要視されていないように感じずにはいられません。 後述する断熱方法ともリンクしているため近年はベタ基礎形状を標準としています。基礎は建ててしまった後のやり直しが不可能に近いことを踏まえ、強固な基礎をつくるために下記のような点に気を配っています。

●基本設計の段階で必ず地盤調査を行って地盤の強さを判定します。判定の結果が軟弱地盤の場合には予算アップ(通常50万円前後)にはなりますが地盤改良をオススメしています。

●ベタ基礎外周部の底盤部分の深さを凍結深度以下に設計します(図1)。「凍結深度」は温暖地では聞き慣れない言葉ですが、真冬に地盤が凍ってしまう最高の深さを表したもので、行政庁などで調べることができます。基礎底盤部分をそれ以下にしなければ、地盤が凍ったり解けたりを繰り返す間に基礎の沈下など不測の事態を招きかねません。

●工事が始まると、砕石転圧・防湿シート敷きなどの地業工事、鉄筋組み立て時の配筋検査、アンカーボルトの品種と位置、コンクリート打設時の配合表検査など、設計図面通りの基礎がつくられているか細かな現場チェックを行っていきます。 こうしてでき上がる基礎は専門家である基礎業者や鉄筋業者からも「ここまで頑丈につくっているところはあまり知らない」との感想があがるくらいのグレードとなるのです。