下記内容は予算・要望によって採用できないこともあります.






 道路は敷地のどちら側にあるのか、住宅密集地なのか閑静な地域であるのか、整形地か変形地か、等々、敷地はさまざまな固有の環境をかかえています。
 住宅はその敷地に建っているだけではありません。
 周辺の環境を軽視していては豊かな住まいを手に入れることはできないでしょう。

 道路状況で例えれば、北側に道路があるのに格を重んじるあまり玄関を南側につくったら使いづらくなったとか、大きな道路に面した側の1階にリビングを配してもカーテンが閉めっぱなしだったり、という住みづらい家になりかねません。


 地域の気候風土によって「暖かい家にしたい」という要望もさまざまな解釈ができます。寒冷地と温暖地では、断熱材の厚さ、サッシュとガラスの性能、などは異なって当然ではないでしょうか。
 メーカー住宅やフランチャイズ工法は、本社のある首都圏の気候に対応するようつくられており、それらを日本全国一律に展開しようとするため不具合が多々発生しているのです。

 気候風土に適応させ地域に根付いてきた建物の形状や創意工夫には先人達の知恵が詰まっています。そんな考え方も大切に扱いたいと思いながら設計しています。