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2020年末のFlash終了により一部写真を鋭意入替中

〜宙に浮く渡り廊下が象徴的。各々に水廻りを備えた上下階完全分離型の二世帯住宅。




 南西外観。白い漆喰塗りとグレイに塗られた米杉材の外壁、黒い屋根材が無彩色のトーンを形成し、街並みに優しい表情を加える。

 北西外観。手前に見える平屋部分が親世帯の玄関とポーチ。

 親世帯玄関。モノトーンでまとめた外観に加え、質感のある床の黒い大判タイルが和の雰囲気を強く印象づける。

 玄関を見通す。正面の大きな窓を通して屋外デッキへと視線が抜け、広がりと奥行きが感じられる。

 屋外デッキから玄関を見返す(夕景)。大窓はロール式のよしずで遮蔽することもできる。

 内部を見通す。正面奥の扉から中庭へ出ることができ、屋外を通して子世帯とつながる。右手は居間、左手は二間続きの和室。

 居間を見る。デッキに面した南側の窓から光が降り注ぐ、暖かく居心地の良い空間。畳を敷き込み、掘りゴタツもオリジナル。

 和室から居間方向を見通す。和室のしつらえは本格的なものが望まれた。

 キッチンを見る。システムキッチンはSUNWAVE製、奥と背面に収納を造り付けて大容量を確保した。

 背面の収納棚は天井(高さ2.4M)までの大きさで、家電・食器・ゴミなどほとんどのものが収納できるよう細かく計画されている。

 子世帯の個室がある東棟の外観。縦格子は東側道路との関係を曖昧に保つ役割を果たしている。

 北東外観。モノトーンにまとめた落ち着いた外観に、中庭を囲む縦格子の「赤」が差し色となって全体を引き締めている。

 北東外観夕景。格子材を通して溢れ出す明かりが美しく映え、優しい印象をつくりだす。

 子世帯アプローチ夕景。照らし出された玄関が縦格子から透け、情緒に満ちた雰囲気。

 子世帯アプローチを見る。右手は外部倉庫の扉。

 子世帯玄関。白系でまとめた照明・表札・ポストが清潔感を与える。

 玄関見返し。左手が玄関、正面の扉は予備室への入口。奥右手にある扉が中庭に通じている。

 中庭を見通す。奥に見える扉から親世帯に通じている。

 中庭の通り道上には渡り廊下があり、雨に濡れる心配もない。

 中庭に面した1階予備室。

 階段見下げ。小さい窓のみでやや暗めなのは、2階の開放感を強調するためでもある。

 階段を上がった左手にある、2階個室。天井垂木がリズミカルな印象をもたらし、バルコニーへの広がりがある開放的な空間。

 階段を上がった右手にある、両脇に収納棚を備えた渡り廊下。穴蔵のような通路にすることで、パブリックとプライベートの往来で気持ちの切り替えができる空間とした。

 渡り廊下を見返す。家族室〜渡り廊下〜個室という天井高さの異なる連続した空間構成。

 家族室から見通す。大きな断面の水平梁と束・母屋による和小屋組の天井構成が力強さと安心感を与える。

 キッチンを見る。シンク前に立つと西側窓を通して外へ視線が抜ける。

 家族室から水廻り方向を見る。水廻り各室の上には床を張ってあり、4帖大のロフトスペースがある。

 洗面脱衣室を見る。右手が浴室、左手からバルコニーに出られる。

 家族室夕景。水平梁に取付けた多灯式の照明器具が柔らかな雰囲気を醸し出す。

 共有スペースから見た夕景。 バルコニーには高めの横格子を取付けてあり、道路からの視線もさほど気にならない。

 所在地:長野県佐久市
家族構成:親夫婦 + 子
 用 途:専用住宅(完全独立二世帯)
 構 造:木 造
 階 数:地上2階建て
延床面積:196.84m2(59.43坪)
設計期間:2006年04月 〜 2006年09月
工事期間:2006年10月 〜 2007年02月
     2007年 2月竣工


外部仕上げ:
  屋根材/和瓦葺き
      ガルバリウム鋼板 瓦棒葺き
  外壁材/ウエスタンレッドシダー横張り 保護塗料塗り
      本漆喰塗り
  開口部/アルミ樹脂複合断熱サッシュ(Low-Eペアガラス)
  断熱材/断熱材サンドイッチパネル(外断熱)

内部仕上げ:
  1階 床/杉無垢フローリング オイルフィニッシュ
     壁/土佐和紙貼り
    天井/土佐和紙貼り
  2階 床/パイン無垢フローリング オイルフィニッシュ
     壁/ルナファーザー貼り
    天井/断熱パネル (モイス) 表わし

設備機器等:
  暖房方式/温水パネルヒーター(ガス式)
  キッチン/SUNWAVE製システム
  衛生機器/TOTO(ユニットバス)、INAX(トイレ)