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2020年末のFlash終了により一部写真を鋭意入替中

〜階段を中心にグルリと回遊でき一体感あふれる広がりの空間が、家族の心をひとつに。


 所在地:長野県佐久市
家族構成:夫婦 + 子供2人
 用 途:専用住宅
 構 造:木 造
 階 数:地上2階建て
延床面積:144.92m2(43.75坪)
設計期間:2007年08月 〜 2008年03月
工事期間:2008年04月 〜 2008年09月
     2008年 9月竣工

外部仕上げ:  
  屋根材/ガルバリウム鋼板 立ちハゼ葺き
  外壁材/ラスモルタル (ノンクラック工法) + シリコン塗料
      杉板張り + 木材保護塗料
  開口部/アルミ樹脂複合断熱サッシュ(Low-Eペアガラス)
  断熱材/断熱材サンドイッチパネル(外断熱)

内部仕上げ:
  1階 床/パイン無垢フローリング オイルフィニッシュ
       ビニル床タイル、縁なし畳
     壁/モイスt=9.5mm張り
     天井/モイスt=6mm張り
  2階 床/パイン無垢フローリング オイルフィニッシュ
     壁/モイスt=9.5mm張り、
       石膏ボード+タナクリーム塗り
     天井/断熱パネル(モイス)表わし

設備機器等:
  暖房方式/温水パネルヒーター(電気式)
  キッチン/オリジナル特注製作品
  衛生機器/INAX(ユニットバス、トイレ)
   ※オール電化住宅

ご主人様より:

 住宅を建てるという意識もなく、ただ漠然と数々の住宅関係サイトを傍観していた4年ほど前、何かのきっかけで「RYU建築設計事務所」のサイトに出会いました。
 似たような内容のサイトが多い中で異質とも取れるこのモンスターサイトを拝見し、デザインセンス、細やかな説明、そして何よりも建築された住宅への愛情を強く感じたのを覚えています。




 そんな自分達も家を持とうと一念発起し、利便性と子供の通学を最重要に考えて土地を購入しました。
 南側に大きな住宅が接近していて多少難のある敷地です。
 いよいよ家を建てる段階となり、工務店や、建築会社の比較検討に入っていきました。


 私達は土地購入以前から趣味のようにさまざまな会社の「完成見学会」に足を運んでいました。それぞれに「売り」がありいい勉強にはなりましたが、住宅について勉強すればするほど疑心暗鬼になり、私達はいったい住宅に何を求めているのかを見失いそうになっていたことも事実です。
 サイトを拝見しながら心のどこかに憧れに近い感覚で残っていたのですが、高嶺の花で「ウチには無理だろう」と半ばあきらめていたRYUさんがそんな状況を切り開いてくれるとは夢にも思いませんでした。
 数社の住宅メーカー・工務店・設計事務所にメールでの相談を持ちかけた中で、最も丁寧で嘘のない説明をしていただき正直驚いたぐらいです。
 「ピアノハウス」「バルコニーを囲む家」「良く食べ良く眠る家」のオープンハウス、「スリーコートハウス」の現場見学と厚かましくも見せていただけるすべてを肌で感じさせていただきました。これは本当に貴重な体験ですし、それぞれの建主さんとの信頼関係がなければとても出来ないことで、これ以上ない説得力がありました。
 訪れた先々で建主さん達は、計画中から建設中に至るまでのエピソードを本当に楽しそうに語ってくださり、しっかりとした住宅への知識と愛情をお持ちだと感じました。


 設計依頼への気持ちは固まったものの、やはり設計監理料金を含めたイニシャルコストは大きな課題で、相当に悩みました。正直、ローコストを掲げる工務店にも心は揺れ動きました。
 しかし、決定的に違う部分すなわち「本当に自由」であることと、自分達と同じ第三者的視点で現場を「指導・監理」してくれること、私達にとってそれは非常に大きな差で、最終的な決め手でした。
 この先一生付き合うつもりで建てる家ですから、なるべく手抜きのない工事をして欲しかったのです。実際、RYUさんの監理がなければ図面通りの住宅にはならなかったでしょう。
 ハウスメーカー以外の住宅会社にも言えることですが、監理されていなければ設計図面やイメージとは違う建物になりうることを今回、身をもって学ばせてもらいました。


 設計段階での細やかな気配りと、こちらの要望に対して一つ一つ情報を集めていただき私達の意見も取り入れながら、RYUさんの経験とセンスで書きあがった設計図面とCGパースは、緻密でいながら驚きを与えてくれる本当にすばらしいものでした。
 当然、1点物の住宅ですから出来上がるまでの間は、RYUさんの頭の中と設計図、CGパース、の中にしか完成形はないわけで、いろんな想像をしながらほぼ毎日設計図と向かい合っていました。これがまた楽しいのです。
 設計図といっても1日2日で理解出来るほど簡単なものではなく膨大な情報量と枚数があり、ひとつひとつRYUさんに相談しながら本当に細かい事柄まで詰めていきました。
 設計期間中に原油の高騰・建材の更なる値上がりがあったので私達も思案しましたが、RYUさんにはいろんな提案とアドバイスをしていただき、これまでの方向性とは違った挑戦もしていただきました。
 それは土地柄やプライバシーの面でも良く考えられ建主の立場に立った設計であり、万人に同じ提案をするハウスメーカーや建築会社とは大きく違います。




 工事では良心的な施工者さんと腕のよい職人さんにも恵まれて、トラブルらしきこともなく無事に竣工となり、引渡しから早2ヶ月。
 RYUさんの仕事ぶりを見ていると当然の結果なのですが、設計図面通りの潤いに満ちた家になりました。
 ”これだけ趣きのある贅沢な空間に生活してもいいのだろうか”とためらいもありましたが、不思議なくらいに自然と身体がなじみ、とても落ち着いて暮らせます。朝日の日差しで目が覚め、夜は白熱灯の灯りが自然と眠気を誘います。蛍光灯の生活が染み付いていた私には新鮮な驚きでした。
 1階も2階も繋がったほぼ1室空間のオープンな我が家なのですが、寒さを感じることも全くないですし、どこにいても同じ温度なので快適に暮らせます。
 なにより子供が今まで以上に元気になりました。
 RYUさんの設計された住宅は皆そうですが「健康に自分らしく暮らすこと」を家自身が教えてくれる気がします。


 私達の家を糧に、次の建主さんの住まいはさらに良い住宅となるのでしょう。
 このサイトをご覧の皆さんは、少なくとも住宅への興味がある方々から大なり小なり知識をお持ちの方々だと思いますが、私も、RYUさんを強力に推薦します。




 この膨大な情報量をもつホームページのようにRYUさんの設計は週2,3回の更新をかかしません。
 RYUさんのサイトに出会って4年、設計を依頼して1年半。
 あっという間の楽しい時間でした。
 この先の我が家の成長も見守ってくださいね。これからもよろしくお願いします。