照明(LIGHTING)



 住宅で良く見かける照明といえば、丸い大きなセンスのないシーリングライト(天井照明)。
 白色蛍光灯の眩しすぎてウソっぽい明かりは、自分の家にいるはずなのに主がリラックスすることを拒絶しているかのようです。

 室内の全体が均一な明るさでなければならないという、戦後の高度成長期に根付いた風潮に論拠や必然性は全くなく、人間工学的観点からは誤っていていると言わざるを得ません。
 全体に暗めだと感じるくらいがちょうど良い雰囲気で、勉強や読書など明るさが必要なところには局所的に照明を設ければ、そちらの方が経済的&効果的。

 多灯式やスポットライト、間接照明などなど、明かりの使い分けによって住まいをより楽しく演出できるのです。
 階段の裏に仕組んだ仄かな明かり、間接的にほんのりと照らす明かり、たくさんの分散した小さな明かり、雪洞のような柔らかい明かり。


 それらは、住む人にくつろぎと安らぎをもたらしてくれます。必ず。






愉しむ心のゆとりが大切。