現代の住宅に使われる材料は無限にあると言っても過言ではありませんが、実際に住宅を建てる上ではその中から必ず一つを選択し、使用しなければなりません。


 表面だけ薄くキレイに化粧されている複合フローリングやビニルクロスなどの材料はできたばかりはキレイで見栄えもしますが、数年でよごれたり剥がれてきたり汚くなってしまうという現実はつくるときには気にしない方が多いようです。
 それに比べると無垢材などの中身までホンモノの材料は傷は付きやすい傾向にありますが、経年変化の美しさが住まいにイイ味わいを与えることも確かです。
 このコンテンツでは試行錯誤の上で独自に厳選した材料を紹介しています。建主さんが耳慣れない材料も多いようで不安や抵抗感もあるようですが、実例をご覧になったり形になってみるとみなさんに大変なご好評をいただいているものばかりです。
 メーカー住宅では使用材料の選択肢は予め絞られているため不可能ですが、紹介する以外でも建主さん指定の材料があればそちらを使用することもできます。ただし、部屋ごとに仕上げを変えてしまうと統一感がなく落ち着かない住宅になりかねず、コストアップの要因ともなるため、仕上げ材料の種類をむやみに増やすことはお勧めしていません。
 材料について厳選するとはいってもそれは標準化ではないか、とのご批判もあるかもしれませんが、コストと機能性、メンテナンス性・将来にわたっての入手のしやすさなどを考慮して決定しており、流行を追った過度な装飾のものや頻繁に品番が変わる回転の早いものなどを推奨しているわけではなく、建主さんに仕上げ材料を押し付けるものでもありません。