張 り(外壁材)

本実板の断面形状

保護塗料で着色すれば印象が一変

レッドシダーを横張り、保護塗料はキシラデコール・シルバグレイ

スギ板を縦張り、保護塗料はノンロット・ダークブラウン

 板張りは柔らかく温かみのある印象を建物に与えてくれる外壁材として、塗り壁と同じく根強い人気があります。
 防火または準防火地域内の延焼の恐れのある部分では、特殊に不燃処理した高価な板材でなければ使用できないので、注意が必要です。

 後述の「屋外のデッキ・格子材」で説明している重硬で耐候性のある木材を外壁として使うこともありますが、本実形状で幅90〜105mm・厚さ12mmのスギ材やレッドシダー材であれば安価に採用できます。
 その場合には屋根や庇などで外壁材を直接雨掛かりにしない工夫をしたり、保護塗料を2回以上塗るといった措置をとることで、メンテナンスの頻度も減り寿命を延ばすことができます。

 板張りはただ張るだけと思われている方も多いのですが、サイディングなどの無機質材とは異なり、周辺環境や温湿度の影響を受けやすく、収縮などの材料変化を起こしやすいので、異素材であるサッシュや金属との取り合いや最下部の納まりなどには、ひと工夫を要する材料です。



 実例の「ツカズハナレズノイエ」ではレッドシダー材の横張り、
 「WH 〜WAndering House」ではスギ材の横張り、
 「遠望のカゴ」「Harmony House」ではスギ材の縦張り、(全て木材保護塗料2回塗り)
 をそれぞれ使用しています。