垢 フ ロ ー リ ン グ 材(床材)

パイン無垢板(ナチュラルオイル)

パイン無垢板(ホワイトオイル)

ヒノキ無垢板

スギ無垢板

 床仕上げをフローリング張りにするとき、安い基材の表面に薄く削った天然木で化粧した「複合フローリング」を使うことはありません。
 狂いにくく安定した品質であり安価なことも手伝って需要は多いようですが、木であることは視覚的に感じ取れるだけでウレタンでコーティングされツルツルでピカピカした質感はウソっぽいことこの上なく、傷がつけば補修も難しいからです。


 それに比べると「無垢フローリング」は中までホンモノの木ですから、視覚的だけでなく足触りも柔らかな木のぬくもりを味わうことができます。
 12〜15mm厚さが主流のナラ、タモ、メープル、チェリーなどの堅い広葉樹系は要望があっても値段も高く採用に至ることは少ないですが、予算的に採用しやすい針葉樹から「15mm厚さのヒノキ材」「20mm厚さのパイン材」「30mm厚さのスギ材」をよく使います。
 針葉樹は節が多めですが、広葉樹よりも柔らかな感触があるので、床に座ったり室内では靴を脱ぐ日本人にとっては馴染みやすい材料といえるかもしれません。

 無垢板のフローリングは使い込むほどに味わいが増し、汚れや傷がついてもそれらが良い風合いとなります。
 万一の場合は削るなどして部分的に補修できることも優れた特徴です。
 しかし、湿度の変化に伴う収縮・膨張などによって反りや割れなどの狂いが出やすいことを建主さんに十分に理解してもらった上で採用するようにしています。