イ テ ィ ン グ

間接照明だけで明るさ十分、雰囲気抜群

多灯式は眩しすぎない「やすらぎ」を

ボール球は仄かな雪洞のよう

家具上下の照明で玄関の印象を柔らかく

 住宅に使う照明は、白い蛍光灯色ではなく電球色のものをお勧めしています。
 本を読むときや勉強をするときには不便と感じるのであれば、きちんと手元灯を配置しておけば問題ないと思います。

 美味しいレストランや、雰囲気の良い居酒屋へ行って外食をしたときに妙に美味しく感じてしまうのには照明の色が影響しているのです。
 電球色の柔らかく温かな明かりは、雰囲気づくりにも一役買えますし、また自然と人がリラックスできる雰囲気をつくりだし、そう感じるらしいです。
 こんなことからも蛍光灯の白色は仕事などのON用の明かり、電球色はOFF用の明かりと言うことができるでしょう。

 また、一日の仕事を終えて帰宅する住まいの明かりが蛍光灯だと、無意識に仕事の緊張感がそのまま持続してしまい、なかなかリラックスできずに寝付きが悪くなるというデータもあります。
 私は自宅では電球色の照明を実践してもう随分経ちましたが、あながち嘘ではないと感じています。
 自宅が蛍光灯だけの方は、是非お試しあれ。


 高度成長期の名残なのか、どこか日本人には「夜も明るくなければいけない」と思っているところがあるらしく、どの家庭も蛍光灯を煌々とつけていることが一般的です。

 これは何かで読んだ話しですが、欧米社会ではその家の夜の佇まいを見れば生活レベルがわかることが通例とのこと。
 夜、電球色の明かりが点いていれば中級以上、白々とした明かりならばそれ以下なのだそうです。
 そんなところからも、自らをリラックスできる方法を知っているかどうかで住む人の品格を判断しているのかもしれません。



 エネルギー政策の変換と節電の時勢により、今後LED電球への移行はますます加速すると思われますが、今までの照明機器でも電球の金口(E26, E17などの表示)さえ合わせれば、そのまま使用することが可能です。