STEP 3. 見積査定
内容:施工業者への見積依頼と金額査定、工事請負契約締結への協力
期間:0.5〜2ヶ月
■ 施工者見積の徴収とチェック、工事請負契約締結 の流れ ■
実施設計で作成した全ての「設計図面」を施工者(建主さん推薦の施工者も含めて通常三社程度)に渡し、2週間前後で見積書を提出してもらいます。
見積書が設計図面の仕様に合致したものか、一つ一つの材料や手間賃の金額は妥当か、材料の拾い落としはないか、などを建主さんに代って当事務所が査定を行った後、建主さんの承認を得て図面に沿った適正な金額・仕様の見積を提出した一社を選定します。
見積が工事予定額内で納まることが理想ですが、メーカーなどの規格住宅とは異なり、設計事務所による住宅は建主さんの要望を叶えた世界で唯一無二の住まいをつくりますので、なかなか理想通りいかない現状もあります。
しかし、当事務所の近年実績では大幅な予算オーバーはなく、施工者の見積には含み分を持たせてあるものが多いので1〜2割程度であれば調整は比較的容易です。
見積金額が工事予定金額をオーバーした場合には、施工者と数回にわたり内容・仕様の調整を行うことで予算内に納まることがほとんどですが、それでも納まらないときには減額するために建主さんとお話しして仕様変更・設計変更等の検討を行うか、オーバー分の予算を出していただけるかを決断いただくことになります。
減額に向けての変更を検討することになると、今まで決定してきたことをあきらめたり変更することになりますが、本当に必要なモノが何なのかをもう一度見直していただく良い機会になると思います。
ここを乗り越えれば完成時における増工事請求の心配からは開放され、建物が形となるワクワクする楽しみだけが待っていますので、一緒にがんばりましょう。
金額上、建主さんと施工者との合意が得られれば工事請負契約を締結していただき、いよいよ工事着工となります。
実施設計図面は請負契約図面としても使用しますので、製本して建主さんにお渡ししています。
工事中に建主さんが行う祭事は一般的に地鎮祭・上棟式がありますが、経験のない方がほとんどであると思います。
これらの祭事について、どんなものを用意し、どのように式を執り行うのかといったことも適切にアドバイスできるよう、わかりやすい書類をご用意しております。
関連リンク:for Clients./ 07.見積依頼〜施工業者の選定まで