STEP 1. 基本設計

  内容:設計監理業務委託契約、プランなどの概要決定、材料・設備機器などの選定
  期間:1〜3ヶ月

■ 設計監理業務委託契約 ■



 設計事務所に住宅の設計を依頼なさる場合、冒頭でもお話ししましたが、建主さんが「設計料」に対してご理解があることが大切であると思います。
 当事務所の住宅設計監理料は総工事費(税込)の8〜15%に設定しています。率に幅があるのは、ローコスト住宅は標準的なコストのものとは異なり割合が高くなるからです。工事費が2000万円と3500万円という差があっても設計・監理にかかる作業量や手間はほとんど同じなのです。
 総工費に対する率は高いとお感じになるかもしれませんが、コンテンツ内の設計業務の多様性をみていただければ、消費税(8%)や不動産仲介料(3%)に比べてそんなに高くないことはおわかりいただけるでしょう。
 当事務所では懇切丁寧な住宅づくりを信条とし建主さん主役の親身な対応を心掛けておりますので、どなたからも設計料に関して不満をいただいたことはありません(VOICEをご覧ください)。
 メーカー住宅では契約時には盛り込まれておらず完成後に「オプション」と称して請求される中身の不透明な工事費や、別途工事の高額な外構工事費に比べれば、設計料はそれよりも安くて我が家のために費やす内容の濃い支出ですから決して損になるわけではありません。


 プランを考え始める前に仮契約をしていただき、本契約にあたる設計監理業務委託契約は基本設計第2回目のプラン提出後くらいにお願いしています(建主さんのご都合で本契約をしたくない場合はここで実費精算させていただきます)。
 当事務所で契約書を作成し、内容を説明して建主さんが確認された上で署名・捺印していただきます。
 契約業務の内容は、基本設計・実施設計・工事監理の3つに大きく分かれています。
 設計料の支払いは、設計業務を開始するとき仮契約の証しとして手付金10万円、その後はそれぞれの業務が完了した段階でお支払いいただいております。


関連リンク:for Clients./ 04.設計監理の契約


■ 基本設計の進め方 ■



 敷地の現況・周辺状況などは当事務所で調査しますので、建主さんの家族構成・住宅に対する要望などは「依頼案件調査書」にご記入ください。
 要望ではいきなりどの程度の大きさの部屋がいくつ欲しいなどの間取に関する具体的なことではなく、ご趣味は何であるとか明るい家にしたいなどの抽象的なことを要望していただいた方がよいと思います。必ずというわけではありませんが、初めから間取りと大きさだけを決めてしまうよりも結果的により良いプランになる場合が多いです。


 要望をもとに2週間〜1ヶ月程度の時間をかけて、敷地条件・予算なども考慮した第一回目のプランを提案いたします。
 ここで大まかな使用材料もサンプルにてご提案しますが、一番重要なことは建主さんが提案を気に入っていただけるがどうか、です。
 基本設計段階で提出する主な図面は上サンプルカラー図面のような面積表・平面図、断面図・立面図と配置図・仕上表です。
 これらを手がかりに建主さんがご納得いくまで繰返し打合せ・図面修正を行っていきます。当事務所では3〜5回で全ての方向性がまとまることがほとんどです。


 全体像や空間構成を把握していただくために、必要に応じて CG Gallery にあるようなイメージ図によってもご提案します(現在は行っておりません)。
 当事務所でも模型による提案は行っていましたが、模型では全体の漠然とした空間把握はできるものの、実際の質感・視点などが理解しにくいため、近年ではより現実味のあるイメージ図での提案が多くなってきました。
 上のサンプルイメージ図は、外壁の質感を視覚的に何種類も検討したものです。


 基本設計段階では、外部・内部に使用する具体的な材料や色の決定、断熱・暖房の方法、収納・造作家具の方式、キッチンなどの住設機器の選定なども打合せの中で必要に応じて行っていきます。
 プランの概要が固まり、建主さんの承認をいただいて基本設計は完了となります。


関連リンク:for Clients./ 05.基本設計の打ち合わせ〜承認まで





 「設計」は

あなたの暮らし方を見つめ直し考えるため




 「監理」は

工事現場で業者のまちがいを抑止するため






2つの大切な過程を省くことは
「豊かな住まい」につながりません