10. 工事中の注意事項


工事中の設計変更はNGです
建物はまだ建主さんのモノではありませんから怪我などにはご注意ください


 実際に工事が始まっても、どんな工事をして何をつくっているのかよくわからない、という方がいらっしゃいますが、それで普通ですし全く問題ありません。
 そのために当事務所へご依頼いただいており、頻繁に現場に出向き、建主さんの代理として専門的かつ第三者としての立場で監理を行っていくからです。



 工事中の注意事項ですが、疑問点や要望は必ず当事務所を通すようにお願いしております。
 特に要望事項を施工会社の現場代理人や職人に直接伝え、変更してしまいますと、当事務所の知らない範囲で増額工事が発生しかねません。その場合には施工者からの増額請求について当事務所は関与できず、建主さんの責任でお支払いいただくことになってしまいます。
 設計段階で密度濃く打合せをしておりますので、現場で建主さんからの大きな変更があることはほとんどありませんが、このことは必ず遵守ください。

※2007年6月施行の改正建築基準法によると、確認申請後は工事中の設計変更は禁止(軽微なものを除く)されており、竣工前の完了検査が不合格となってしまいますので、じゅうぶんご注意願います。




 また、施工者は工事中建物の火災等および職人の怪我には保険に加入していますが、設計者と建主さんに対しては補償していません。
 工事代金を全て施工者に支払い、竣工引渡しを受けるまで建物は施工者の管理下にあるということも建主さんがよく認識され、現場では節度を保って行動していただくことをお願いしております。


 「工事現場」はとても楽しいものです。職人さん達は無骨な印象がありますが、いざ話してみるととても気さくな方ばかりです。
 特に初めてのときは、何も言わずフラッと現場に行っても「誰だ?」といった顔をされますので、あらかじめご自分の自己紹介だけは忘れずにしておきましょう。
 それぞれのお考えがあるとは思いますが、当事務所では建主さんにも頻繁に現場へお越しいただくことを推奨しています。
 建主さんが現場を大切に思っている姿勢を職人達に伝えることが重要ですので、差し入れやお茶だしは毎日でなくても構いません。
 建主さんの熱意が現場に伝われば、契約以上の仕事をしてくれることもあるのです。



関連リンク:Process/ STEP 4. 工事監理